事業活動の環境負荷を最小化すると共に
その負荷を上回る生態系の修復・保全活動を推進
2050年、ブラザーグループは事業活動が生態系へ与える環境負荷を最小化し、環境負荷を上回る修復・保全活動をしている。
主な取り組み:生物多様性保全活動、自然保護活動を行う外部団体とのパートナーシップ、CO2排出削減、資源循環の推進
生物多様性保全目標に対する進捗
ブラザーグループは環境ビジョン2050の達成に向け、事業活動が生態系へ与える環境負荷の定量化と低減を進めています。その活動の中で、グループの主要な製品について、製品1台のライフサイクルのどのステージで環境負荷が発生しているかを捉え、より環境負荷の低い製品をお客様に提供することを目指して、事業活動と生物多様性の関係性マップを作成しました。この関係性マップから、製品の調達、使用、廃棄ステージ(スコープ3)は環境負荷の割合が高いため、優先的に改善する必要があると判断しています。ブラザーグループでは、これらのステージの環境負荷低減を目指して、CO2排出削減と資源循環に取り組んでいます。加えて、自然関連財務情報の開示に向けて、水・土地・森林などの自然資本を評価する準備を進めています。
ブラザーグループでは長年、拠点ごとに自主的な生物多様性保全活動を実施しています。2021年度からはブラザーグループの活動をさらに活性化するために、世界海洋デーに賛同し、国内外のグループ従業員を対象に「海ごみゼロ活動」を開始しました。2022年度は、国内外45の事業所から、21,000人以上が参加しました。従業員だけではなく、従業員の家族・お取引先・地域社会の皆さまなどと一緒に活動を展開している拠点もあり、参加することで皆さまの環境意識向上にもつながっています。2023年度も、「海ごみゼロ活動」を継続して取り組んでいきます。
海ごみゼロ活動参加拠点(一部)
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フィリピン
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フィリピン
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台湾
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台湾
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中国
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中国
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米国
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日本
ブラザーグループでは、2030年度中期目標、2050年の環境ビジョンの実現を目指し、事業全体が生態系へ与える環境負荷の定量化を進め、効果的な環境負荷低減活動とともに生態系保全活動を展開していきます。
2030年度中期目標
- 事業活動が生態系に与える環境負荷および、その修復・保全活動の影響を評価し、生態系への環境負荷の回避、低減に取り組んでいる
- グループ全体の生産・販売拠点において、各地域の状況に応じた自主的な生態系の修復・保全活動をしている
事業活動と生物多様性の関係性マップ
事業活動と生物多様性の関係性マップでは製品のライフサイクルアセスメントを基に、事業活動の各プロセスに対するインプットとアウトプットから発生する環境負荷を定量化し、各プロセスに占める環境負荷の比率を示しています。さらに、事業活動が生態系へ与える主な影響として、気候変動、汚染、生物資源の減少、生息地の喪失、外来種の侵入の五つを挙げ、それぞれのリスクを軽減するグループの生態系保全活動を掲載しています。
【事例】レーザー複合機における事業と生物多様性の関係性マップ
生物多様性保全の取り組み
森林分野で公益財団法人 世界自然保護基金ジャパン(以下、WWFジャパン)との協働を開始
ブラザー工業は、世界各地で森林保全活動や持続可能な生産と消費の促進を行っているWWFジャパンとパートナーシップを結びました。ブラザー工業は、WWFジャパンが行う森林保全活動への寄付やサステナビリティに関する情報交換を通じて、これまで以上に生物多様性保全に貢献していきます。
資源循環により熱帯雨林での保全活動を支援
ブラザーインターナショナル(ヨーロッパ)Ltd.(以下、BIE)は、2009年にアマゾン川流域の環境保護活動を推進する英国のNPO「クールアース」とパートナーシップを結び、ブラザーの欧州販売拠点20社とともに「Cool Earth Eco-Rewards initiative」を推進しています。「Cool Earth Eco-Rewards initiative」は、トナーやインクカートリッジなどの消耗品の回収量に応じた資金をクールアースに寄付する活動です。
資金は、クールアースが支援するペルー共和国の熱帯雨林や絶滅危惧野生動物の生息地を保護する活動に使用されています。2010年度からは、ブラザーグループの環境スペシャルサイト「brotherearth.com」(現、SDGsスペシャルサイト「ブラザー SDGs STORY」)上でできるクリック募金をクールアースへの寄付活動に組み入れ、支援規模を拡大しています。クリック募金を通じて集まった資金も、この活動に役立てられています。BIEは今後も継続してこの活動を支援していきます。